小林秀雄マルクス()

小林秀雄マルクス」という問題で、重要な位置をしめている問題は、理論の問題ではない。実践や実行の問題である。小林秀雄が『様々なる意匠』以来、一貫して繰り返してきた問題は、文学的実践、つまり、文学的な創作=創造という問題である。小林秀雄が批判する「マルクス主義者たち」にとって、創作=創造は問題になりえていない。「マルクス主義者たち」にとっては、マルクスマルクス主義は「理論」の問題であって、実践の問題ではない