バフチンのポリフォニー論

(清水正ブログ)
ドストエフスキーロシア・フォルマリズムを代表するミハイル・バフチンによってポリフォニックな構成を持っていると指摘された。バフチン

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「それぞれに独立して溶け合うことのない声と意識たち、そのそれぞれに重みのある声の対位法を駆使したポリフォニイこそドストエフスキイの小説の基本的性格である。多くの性格や運命がひとりの作家の意識の光に照らされて展開するが、そこではそれらの世界と等価値の多くの意識たちが、その性格を保持しつつ、連続する事件を貫いて結び合わされる」(バフチン著・新谷敬三郎訳『ドストエフスキイ論ーー創作方法の諸問題ーー』一九六八年六月 冬樹社 13頁)
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と書いている。