サノボリともいう。田植え終了後の祝いまたは休日。田植えの始めの日をサオリ,サビラキなどというのに対していわれる。田の神が,田植えが終るのを見て帰る日と信じられ,この日に田の水口やあぜ,または床の間などに,苗を供えて田の神を祀る風習が日本各地にみられる。祝いには,家ごとに行う家サナブリと日を定めて村中で行う村サナブリとがある。また和歌山県では大休と小休,山陰地方ではシロミテと呼んで大代ミテと小代ミテというように両者が並存する形がある。もとは祝いに続いて忌籠 (いみごも) りがあったらしいが,現在ではただの休

サノボリともいう。田植え終了後の祝いまたは休日。田植えの始めの日をサオリ,サビラキなどというのに対していわれる。田の神が,田植えが終るのを見て帰る日と信じられ,この日に田の水口やあぜ,または床の間などに,苗を供えて田の神を祀る風習が日本各地にみられる。祝いには,家ごとに行う家サナブリと日を定めて村中で行う村サナブリとがある。また和歌山県では大休と小休,山陰地方ではシロミテと呼んで大代ミテと小代ミテというように両者が並存する形がある。もとは祝いに続いて忌籠 (いみごも) りがあったらしいが,現在ではただの休日とするところが多い。